一番スタンダードなお茶の淹れ方である「お湯出し」。
淹れるごとに味の変化を楽しむことができ、一煎目では「旨み」、二煎目では「甘み」、三煎目以降はほのかな「苦み」を味わえる。
お茶本来の香りを楽しむのに最適な淹れ方です。
例えば急須がなくても、ティーポットやコーヒーフィルター、茶こし等で十分に代用がきくので、
難しく考えず、まずは無理なく自分に合った淹れ方でお湯出しのお茶を楽しみましょう。
やかんや鍋でお湯を沸かす。
※一度完全に沸騰させる。
(もしカルキ臭の強い水道水を使う場合は、沸騰後、更に5分煮沸させると臭いは消えます。)
急須に茶葉を入れる。
※茶葉の量は一人当たり約3〜4g(ティースプーン1.5杯程度)。
湯呑みに飲む分量だけお湯を入れる。
※湯呑みが熱くなる(陶器に温度が伝わる)とお湯の温度は10℃程度下がります。
湯呑みに入れたお湯を急須に注ぐ。
※お湯の温度が、高温であるほど香りと渋味が、低温であるほど甘みが引き出されます。
一煎目は約30〜40秒その状態のままにし、茶葉が開き成分が抽出せれるのを待つ。
※二煎目以降は、茶葉が開いている状態なのですぐに飲んで頂けます。
湯呑みにお茶を注ぐ。
※最後の一滴までしっかりと絞りきる。最後の一滴にはお茶の味が凝縮されています。
POINT
「ボトルに茶葉と水をいれるだけ」という最もシンプル且つ簡単な「水出し」。
お湯出しとは違い低い温度でゆっくりと成分を抽出するため、渋みが抑えられたまろやかな味になります。
フレーバー茶のポテンシャルを存分に発揮させるのに特にオススメの飲み方です。
暑い時期はもちろん、時には食事とともに、また好きなフレーバーを選び新感覚のソフトドリンクとして、
いろんなシーンで水出しのお茶を楽しみましょう。
ボトルに茶葉10gと、1ℓの水を入れる。
冷蔵庫に入れて、一晩置いておく。
もしくは、常温で3〜4時間程度。
時間が経過し、茶葉の成分が抽出された状態。
茶こしを使って、お茶をこす。
または、直接グラスに注ぐ。
POINT
日本では番茶や麦茶、海外ではハーブティーの基本的な煎れ方である「煮出し」。
水の状態から沸騰するまで少しずつ温度が上がることで、茶葉の旨みがじっくりと抽出され、まろやかな味になります。
茶葉の成分を余すことなく抽出できる煮出しは、昔から日本の家庭で最も好まれ使われてきた手法です。
一度に沢山のお茶が作れたり、高級な茶葉でなくてもおいしいお茶を煎れることが出来るので、
家族や大切な人と一緒に煮出しのお茶を楽しみましょう。
やかんや鍋に1.5〜2ℓの水を入れる。
一握りの茶葉を入れ、鍋に火をかける。
茶葉をかき混ぜずに水が沸騰するまで待つ。
沸騰したら火を止め、茶をこす。
茶葉が乾燥する前に鍋に戻し、再度1.5〜2ℓの水で煮出す。
沸騰したら火を止め、茶をこす。
出来上がったお茶を湯呑みなどに注ぐ。
POINT
お湯の代わりにミルクで日本茶を煮出す「ミルク出し」。
和製ミルクティーともいうべき優しくまろやかな風味は、チャイが好きな方にもオススメです。
中でもほうじ茶とミルクの相性は抜群で、ミルクの濃厚さとほうじ茶のさっぱりとした飲み口が両方味わえる上に、
ほうじ茶ベースのフレーバー茶なら更に芳醇な香りのハーモニーが楽しめます。
コーヒーと違いほうじ茶はカフェインが少ないので、休日はもちろん、就寝前などの
リラックスタイムにミルク出しのお茶を楽しみましょう。
湯呑みやマグカップに、飲む分量だけミルクを注ぐ。
湯呑みに入れたミルクを鍋に移す
鍋に茶葉を入れる。
※茶葉の量は約10〜12g(大さじ2杯程度)。
鍋に火をかけ、ミルクが沸騰するまで待つ。
茶こしでこしながら湯呑みに注ぐ。
お好みで砂糖や黒こしょう・シナモンパウダーをふって完成。
POINT